箱庭文学

圧倒的駄文! 何気ない日常のこと、お仕事のこと、思い出話、与太話、妄想・空想など。

世界はあなたを失っても、別になにも変わらない。けれど…

チェスターと稲葉さん

Dear Chester,

 



It's been many days since you committed suicide.


Nothing has changed since we lost you. The world has simply continued as it is.

But I'm sure you can see it, from where you gaze upon all of Earth in Heaven.

The sudden news of your death sent great waves of sadness that rippled across the world in an instant.


Nothing in the world has changed from you not being here. However, the hearts of your fans have been twisted in an unenviable direction.

Your fans have done everything they can to accept your death, and act calm, continuing with their daily lives. However, their hearts are in turmoil, and the days that pass them by are incomplete somehow.

We are all living in the "now", the "now" that you forsook.

Knowing this, what would you think? How would you feel?



You probably loved this world.

However, in this world that you so loved, you did not walk the path of the man that you had envisioned yourself to be.

You could not forgive yourself for sullying the place that you so loved.


You could not bear to love yourself to the end of your days, and so in place of that, we shall love you and the songs you left behind to the end of ours.

Your songs shall survive you. They shall live through generations. They shall remain unweathered by the sands of time.

The sentiments that you embedded into your songs may just resonate with someone in the future, someone who has yet to be born.

I think that's truly a wonderful thing.


Your music shall never grow old.

That's because the world that you loved shall never allow it.



Thank you for your beautiful music.

Thank you for loving Japan from the bottom of your heart.

As a Japanese person, I will never forget all that you've done for Japan.

I love you, Chester. Please rest in peace.



Respectfully,

Yuki




あなたが自ら命を絶ってから、幾許かの時が過ぎた。

7月から8月に移り変わり、そして9月になれば秋めいて、12月には雪が降って冬を感じることでしょう。



世界はあなたを失っても、別になにも変わらない。

いつもどおりの「日常」を淡々と続けるばかりだ。

当然のように季節を後ろへと押し遣りながら、ひっきりなしに湧き上がってくる喜怒哀楽を抱く最新のニュースを消費し続けてる。

それはまるで、「あなたの不在など取るに足らない」とでも言いたげなように。


でも、きっとあなたは気づいていることでしょう。

この世界を隅々まで見渡せる、高い高い特等席へ足早に行ってしまったあなたは、きっとそこで見ていたことでしょう。

突然の訃報が、巨大な悲哀の波を形づくり、そしてそのうねりは瞬く間に高さを増していき、海を、国境を悠々と越えていったことを。


「あなたがいない」というたった一つの事実で、世界はそれほど変わらない。けれど、数え上げきれないほどの「個人の世界」は心に痛みを伴いながら、哀しいほど変わってしまった。

あなたとあなたの音楽を愛する人は、戸惑いながらも「あなたの死」を受け止め、平静を装って日常を続けているのです。

心を震わせながら、心で泣きながら、苦しみながら、寂しがりながら、悔しがりながら、もう叶うことのないあなたとの再会を願いながら、色褪せたどこか不完全な日常を続けているのです。

皆、あなたが投げ出した「今」を生きているのです。

それをあなたはどう思いますか? 何を感じますか、チェスター?



私の死生観に、「自殺」という選択肢は絶対にない。

「生きている今がある」ということは、「自由に未来を作れる機会を得た」ということと等価だ。

だから、「誰かの決めた何か」になるより、いつだって私は「私が決めた何か」でありたいと望み、それを体現し続ける。それこそが幸福追求であり、生きる意味だと信じて疑わない。


もちろん、生きていれば理想どおりに歩めないことなんて多々あるけれど、それで死を選ぶことはない。

生きてさえいれば、変わっていくものなんていくらでもあるし、変えられることだっていくらでもあるのだから。思索に耽る頭と世界に溢れる知識は、前を向き続けるためにあるんでしょう?


まだ生きることのできる命があるのに、それを放棄してしまうことは、愚かとしか思えない。

私は「私の価値観」を通してしか世界を見られないし考えられないから、やはりあなたの選択は愚かとしか思えない。

あなたの抱えていたものが何かを詳らかにする術は今更ないけれど…。やはりいくら考えても「自殺」には賛同できない。


でも同時に、あなたの選択を軽んじることが到底できないことも、私は知っている。

人が「生」を感じる最たる瞬間。それは躍動的に生きている時ではなく、「死」を明確に意識した時にほかならない。

人は「終わり」を実感することで、「続けること/続けられることの価値」をありありと悟るのだろう。それは、あたかも海へと深く潜った際に初めて空気の大切さに気づく瞬間のように。

皮肉なことに、自殺というのはもっとも「生」を際立たせる行為に違いない。

自ら命を絶つその瞬間、あなたは真に「命」や「人生」や「哲学」と向き合ったことでしょう。

だから、あなたの選択を理解することは難しいけれど、私は最大限その選択と結果を尊重します。


尊重するけれど…生きている身として、やはりこれだけはあなたに伝えておきたい。

どんなことがあっても生き続ける、その過程で「命」や「人生」や「哲学」と向き合い続けることの方が、「自殺」を選ぶことなんかよりも、遥かに崇高で意義深いことなんだよ!!!!!!!



あなたは、たぶんこの世界が大好きだった。

でも、この大好きな世界を、自らが望む自分自身で生きられなかった。

そんな自分が許せなかった。

大好きな場所を穢してしまう、自分という存在が許せなかった。


あなたが「あなた自身」を愛し抜けなかったのなら、代わりに私たちが「あなた」と「あなたが残したもの」を愛し抜きましょう。

あなたが命を吹き込んだ楽曲たちは、人の一生よりも長く生き続ける。

一個人が生きられる時間の単位を優に超えて、「風化」を未来へと追い遣りながら、あなたの楽曲たちは長い長い時間の旅を続けることになるでしょう。

仮にあなたが生きていても出会うことのなかった未来の誰かに、あなたの楽曲は新鮮な感動を与え続けるのです。あなたが楽曲に宿した意志が、まだ生まれてもいない未来の誰かを突き動かし続けるです。

それは本当にすばらしいことだと、私は思う。

人はそれを「奇跡」と呼ぶのでしょうか。それとも「それがリンキン・パークだよ!」と胸を張るでしょうか。


あなたが「過去」になることはありません。

あなたを過去にすることを、あなたが愛した世界が許さないのだから。



素敵な音楽をありがとう。

そして、日本を心から愛してくれてありがとう、チェスター。

私は日本人として、あなたが日本にしてくれたことを忘れません。



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