箱庭文学

圧倒的駄文! 何気ない日常のこと、お仕事のこと、思い出話、与太話、妄想・空想など。

いつになったらこの記憶はいなくなりますか?今年の夏、あなたは幸せですか?

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容赦ない熱を持つ地面に、紛れもない夏を感じていた。

それは疑いようのない夏模様で、

行き交う見ず知らずの人々の会話の端々にも、暑さへの倦怠さが混じっている。

そして何よりも、私の首筋を流れ落ちる汗が盛夏の証明になっていた。



嘘か真か、どこから「今年一番の猛暑日」なんていう言葉も聞こえてきていた。

そんなやけに暑い日の話。


暑さの悪戯か、何かの思し召しか、はたまた運命か。

私の足は、自然ととある想い出深いオープンカフェに向いてた。


度が過ぎた暑さのためか、空席が目立つカフェ。

規則正しく丁寧に並べられたテーブルや椅子、そして形作られた濃厚な影たちには見覚えがある。



1年前の今ごろ、

私とあなたは、 このオープンカフェで今と未来を語らいながら、楽しい時間に陶酔していた。

1年後の今、

私はあなたの幻影に惑わされながら、 でもそれを求めるように、絡み取るように、ここに立っている。

私の視線は「炎天下の現在」を切り取りながらも、心は「過ぎ去った過去」を欲していた。

意識と心のチグハグさがにゅるりと全身を巡り、確かな「違和感」を私の体に刻みつける。

脈打つその「違和感」はたまらなく心地悪く、でも逃れられない。


「時の流れがきれいさっぱり洗い流してくれる」

「世間」はそう言って励まし諭してくれるけど、どうもそれは私に限っては嘘っぽい。


時が過ぎるごとに、

過去への後悔と自分への苛立ちが「遣る瀬無さ」という仮面をかぶり、私に容赦なく刃を向けてくる。

鋭く研ぎ澄まされた後悔と苛立ちの刃は、

常に私の喉元に突き付けられ、

前を、先を、未来を見ることを許さない。


どうしてあの時素直に謝れなかったんだろう・・・。

どうして意地をはっちゃったんだろう・・・。

そんな救いも望みもない言葉だけが口から零れ、視線は行き先なく宙を彷徨う。



私がしていた恋は、

時が洗い流してくれるような、

そんな浅く短絡的なものじゃなかったんだ。

そんなことを、時の流れは私に教えてくれる。痛々しいほどに。



1年前、

私はここでアイスコーヒーを、あなたはハーブティーを飲んでいた。

幸せだった。

いつになったらこの記憶はいなくなりますか?

今年の夏、あなたは幸せですか?



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